これまで使ってきたラケットのほとんどが300g以上ある「黄金スペック」や「競技スペック」で、「軽量モデルラケット」にはあまり興味を持っていませんでした。
というのも軽量ラケットに対し、
- 面がブレやすい
- 打ち負ける
というネガティブなイメージがあって、打たず嫌い状態だったんです。
ある日テニス仲間が軽量ラケットに変更し、それを少し打たせてもらったところ、
「なんだこれは!?超打ちやすいぞ!!」
と、これらのネガティブなイメージが180度変わるくらい衝撃を受けました。
それ以降軽量モデルラケットの魅力に惹かれ、各メーカーの軽量モデルを試すようになりました。
本記事では、これまで試した290g以下のラケットに照準を当て、それぞれのインプレや評価についてまとめていこうと思います。
軽量ラケットの魅力
まずは私が感じている軽量ラケットの魅力について語らせて下さい。
- 圧倒的操作性
- 威力あるボールに対しても積極的に振っていける
この2つのメリットが大きすぎ、一気にハマってしまいました。
- 相手の深い鋭いショットをスナップだけで処理したい時
- 相手の突き玉なんかに咄嗟に対応したい時
- ネットインが上に跳ね、ハイボレー(orスマッシュ)で急遽対応しなければならない時・・・
などなど、想定外の対応が非常にやりやすいんです。
テニスって基本動かされるし、想定外の状況でボールを処理することが多いスポーツだと思うのでこの恩恵は計り知れません。
また、相手の良いボールに対する処理なんかで、ラケットが重いと合わせるだけになってしまいそうなところでも、スイングが楽なので積極的に振っていけます。
これは相手にとっても重圧になるはずです。
以上がメリットですが、もちろんちょっと物足りない点もあります。
それは、
- 「自分から出力を出したい」時のパワー感
です。
こちらはサービスや自分の体勢にしっかり入って打てた時の威力を指しています。
重いラケットの方が重厚感のある打ち心地で、ボールが伸びる印象があります。
これは同シリーズの「300g」と「285g」を打ち比べた時に練習相手からも指摘されたので、自分の感覚だけではない事実です。
しっかり振れる範囲で重めのラケットが自分に合っているラケットなのかなと今は考えています。
では、ここから各メーカーの軽量モデルラケットについてまとめていきます。
YONEX
EZONE100SL
ものすごーく楽にボールが飛ばせるラケットです。
スライスのキレやボレーのしやすさはあったのですが、スピン系のストロークやサービスの「振り抜き」がちょっと物足りない感じがありました。
正直私には軽すぎるスペックだったかなと・・
もう少し重くてもしっかりスイングできそうです。
コンパクトスイングで、ボレーメイン、スライスメインのプレーヤーにはマッチしそうな印象でした。
アストレル100
280gのラケットで、2020年モデルから追加となったラインナップです。
アストレルと聞くとイメージ的に「女性用?」と思う男性陣が多いと思いますが、これは男性でも扱えるラケットになっています。
私の場合、スピン系ショット(ストローク/サービス共に)は吹っ飛びがちでしたが、早めのタイミングで低い弾道のショットなんかは打ちやすく、プレースタイルによってはかなりハマりそうなラケットと感じました。
WILSON
BLADE100L
ブレードらしい「しなる打球感」がありながら、圧倒的な操作性も持ち合わせる魅力的な一本。
2019年(V7.0)モデルで新登場したスペックです。
回転・反発のバランスも良く非常に扱い易いラケットです。
300g以上のモデルと比較してしまうと、若干軽い打球感にはなります。
ブレードは好きなんだけどちょっと難しいんだよなぁという方に是非試してもらいたいラケットです。
CLASH100L
ブレード同様ラケットのしなりが特徴のラケットです。
ブレードよりもフレームが厚く、パワーのあるショットが飛ばせます。
ただバーティカル(下から上への縦方向)スイングはブレードの方が柔らかく、こちらの方が硬めでちょっと乗りが弱い印象がありました。
ボールスピードはかなり出せたので、スピードを求める方に是非試してもらいたい1本です。
DUNLOP
CX400
パワーのある軽量ラケットを模索して試してみた一本です。
24mm均一とフレーム厚もそこそこあり、パワーのあるラケットです。
2021年モデルはストリングのダンピングが大きくなり、よりパワーがあるように感じました。
面安定性が高く、「ボレーの打ちやすさ」が印象的。
テニスがボレーだけのスポーツだったら間違いなく即買いしてるレベルです。
ストロークはフラットドライブやスライスといった低い弾道の球質が良かったので、ライジング系ショットからボレーというようなプレーの方に向いていると思います。
HEAD
GRAVITY MP LITE
ズべレフモデルラケットの軽量モデル。
22mm均一と割と薄めなラケットで、打球感も薄ラケらしいものがありながら、軽いのでしっかり振れるという印象でした。
MPと比べると乾いた打球感で若干弾きが強め。
ちょっとパワーダウンしてきた薄ラケ好きさんに合いそうです。
G360+ スピード S
ジョコビッチモデルの軽量ラケット。
25mm均一というフレームはパワーがあり、威力のあるボールを打つことができます。
回転も掛けやすいストリングパターンで、引っかかる感触を味わうことができ、
- パワー
- 回転
- 操作性
のバランスが良いラケットです。
G360 ラジカルS
ラジカルらしい打球感はしっかり継承しつつ、操作性が向上していて楽に振ることができます。
フェースも少し大きくなっていて、パワー性能もアップしています。
テクニファイバー
TF-X1 285
2021年テクニファイバーの代理店がラコステジャパンに変わってから、初めて登場する新シリーズ。
「 #テクニの革新 」
をキャッチに、これまでにないテクノロジーを搭載したラケットです。
グリップエンドに搭載された「X-DAMP」が振動減衰に大きな効果を発揮してくれる目玉テクノロジー。
実際に打ってみて、「反発」と「回転」のバランスが良く、どのプレースタイルにも扱いやすい万能ラケットと感じました。
評価一覧
ラケット | 評価 | 詳細 | 購入 |
<ヨネックス> EZONE100SL | |||
<ヨネックス> アストレル100 | |||
<ウイルソン> BLADE100L | |||
<ウイルソン> CLASH100L | |||
<ダンロップ> CX400 | |||
<ヘッド> グラビティMP LITE | |||
<ヘッド> G360+ スピードS | |||
<ヘッド> G360 ラジカルS | |||
<テクニファイバー > TF-X1 285 |
まとめ
実際に色々な軽量ラケットを打って、
「最近は軽量でも打ち負けない」
ということは強く感じています。
▶️もう少し操作性が欲しい、とか
▶️試合後半の疲労感を減らしたい、とか
▶️もっとスイングスピードを上げたい
というニーズを叶えてくれるスペックです。
こまめに更新していきますので、軽量ラケットに興味がある方は随時チェックしてみて下さい!
今は軽量ラケットに興味がなくとも、時が経って興味が湧き始めてきたら、本ページを思い出してもらえたら幸いです。
軽量モデルラケット Q&A
- 軽量ラケットの魅力は?
咄嗟の対応時でもストレスなく処理できる圧倒的な操作性が最大の魅力です。また、長いテニスの試合を通じ体力を温存できるというメリットもあります。(デメリットを含め、魅力の詳細をこちらの記事でまとめてます。)
- YONEXの軽量ラケット、感想は?
一本一本の詳細な感想はこちらです。(「EZONE100SL」「アストレル100」)
- DUNLOPの軽量ラケット、感想は?
- WILSONの軽量ラケット、感想は?
一本一本の詳細な感想はこちらです。(「BLADE100L」「CLASH100L」)
- HEADの軽量ラケット、感想は?
一本一本の詳細な感想はこちらです。(「グラビティMP LITE」「スピードS」「ラジカルS」)