先日実施したマッチ練習で掴んだ、サービスのスイングスピードを無理なく上げて威力を出す方法についてまとめてみたいと思います。
その日は序盤サービスの感触が悪く、威力(バウンド後の伸び)が出ていない状態でした。
この状態ではサービスで優位に立てず、相手の得意なストローク戦になる苦しい展開となりました。
たまたま相手もサービスの調子が良くなくお互いブレーク合戦に。
全部ブレークで迎えた2-2の場面で、
「1stの感触が悪い。無理して強打せず1stの確率を重視しよう」
と切り替えてからスイングが走る感触が生まれ、普段通りのサービスに修正することができました。
ビフォーとアフターで感覚に大きな違いがあったので、今後サービスの調子が悪い時の自分への備忘も含め書いていこうと思います。
(ビフォー)症状の詳細
【感触面】
- 引っ掛かってる感じがしない
- ボールを押してしまっている感じ
- スイングが走っていない
【現象面】
- バウンド後の跳ね方が低い
- 弾道が直線的
- 狙いより左側に切れる
こんな感じで確率が低く、入っても失速しているようで、簡単にリターンされてるように感じました。
あと、すごい力んでしまっているわけではないのにスイングが走っていないのも感触が悪い原因です。
そうなった背景と1st重視に切り替えて変わったこと
この日の相手はとても強い方なので、「サービスで崩して」ポイントを取ろうとしていて、結果、「速いサーブ」を打つことに意識がいっちゃってました。
でここまで書いてきた通りの良くない感触。
これを1st重視に切り替えたことで、「回転」意識するようにしました。
この記事でまとめたように良い回転を掛けるには、
- スイング軌道
- 身体の向き
が大事になります。
この2点に意識を向けたところ、一気に感触が良くなり、自分の想定通りの球質で打つことができるように変わりました。
ビフォーとアフター感覚と現象の違い
ビフォーは先程あげたので、アフターの感覚と現象を。
【感触面】
- ストリングにしっかり引っ掛かっている
- スイングが走っている
- ボールを強く弾けてる
【現象面】
- バウンド後しっかり跳ねる
- 弾道が曲線を描き確率上昇


このように「いつも通り」というか、自分が納得できるものに戻すことができました。
同じ力で打っているのに「スイング軌道」と「身体の向き」でスイングスピードが1.5倍くらいに上がった感じがします。(体内メーターで計測)
スイングスピードを上げる為に最も大事なこと
ここからは私の分析です。
序盤スピードを出そうとして打っていた時は、威力を出そうと強く振ることを考えていました。
なので、インパクトで「身体が開いた」状態になってしまい、プロネーションが上手く使えずに「押す」感覚の強いサービスになってしまっていたと。
これではラケットヘッドの動く距離が短く、力は入っているけどスイングスピードに繋がりません。
スイングスピードを上げるには、ラケットヘッドを長い距離動かすことがポイントになります。
そうすることで遠心力が生まれ、自然にスイングスピードを上げることができます。
百聞は一見に如かず。
こちらのアニメーションをご覧ください。

ラケットヘッドの走りが良く分かると思います。
振り抜く方向が前ではなく、右側ですよね。
こうすることでラケットヘッドのスピードを効率よく上げることができます。
これがスイングスピードを上げる簡単なポイントです。
まとめ
以上、サービスのスイングスピードを上げるための方法でした。
脱力したスイングはもちろん大事ですが、身体の向きやスイングの方向といったちょっとしたことでも感覚は大きく変わってきます。
私自身今回の気づきを忘れないように、スイングの走りがイマイチな時に確認するポイントとして抑えておきたいと思います。
本記事がサービス上達のお役に立てれば幸いです。
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