2019年からSNSを賑わせていた、スノワートブランド。
メーカーにお願いして、カタログはいただいたものの、中々実物を打つ機会がありませんでしたが・・・
遂に打つことができました!
「これぞ匠!!」と言いたくなる拘りのフレーム形状が生み出す打球感は、これまでに感じたことがない独特なもので、かなり惹き込まれてしまいました。
今回打たせてもらったのは、「グリンタ100Tour」です。
早速、グリンタの感想・評価をまとめていきたいと思います。
GRINTAってどんなラケット?
「スイートスポットを外した時にこそ仕事をするフレーム」
がコンセプトのラケットです。
フレームのどこを切っても全て異なる断面形状をしているフレームで、しなりを最適化させ高い面安定性を実現しているようです。
GRINTAについての詳細情報はこちらにまとめてますので、興味があったら読んでみて下さい。
デザイン
つや消しで、綺麗な塗装。
触り心地も良い感じです。
スペック
GRINTA 100 Tour | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
305g | 100平方inc | 27inc | 22-23.7-23mm | 16×19 | 315mm |
GRINTA100には、Tourなしモデルもラインナップされています。
そちらには、スカーレッドグロメット(SGT)が3時と9時の位置に搭載されています。
SGTはフレームの内側の直径が広くなっている円錐形のグロメットで、ストリングの動きが良くなる効果が見込めます。
また、ストリングパターンも16×18と少ないので、よりパワーのあるモデルになっていることが予想できます。
ファーストインプレッション
地面で球突きをしただけで、「おっ、柔らかいぞ」と分かるレベルでマイルドです。
Wilsonのクラッシュに近い感じ。
ショートラリーでは引っ掛かりが良く、スピン性能が良さそうな印象を持ちました。
ボレーボレーも不安なく楽に裁くことができました。
「かなり良さそう!」という第一印象でした。
ストローク
距離を伸ばして強めのインパクトをすると、
- ラケットのしなり
- ストリングのたわみ
が絶妙なバランスでマッチし、柔らかさがありつつ、そこそこの反発があって非常に気持ちよく打つことができました。
柔らかい感触の中にボールが乗る感覚もあって、回転系のボールがコントロールしやすかったですね。
冒頭に「クラッシュに近い柔らかさ」と書きましたが、オフセンター時に違いがあり、GRINTAはオフセンターでも柔らかさが強いです。
拘りフレームの恩恵が少し理解できた気がします。
柔らかい打球感が好きな人はハマりそうですが、
硬いフレームでガンガンハードヒットしていくタイプのテニスをする方にはちょっと物足りないんじゃない?
とも感じました。
ボレー
ボレーも良かったですねー。すごく。
面安定性・・・云々よりも、
単純にスイートスポットでしっかりと捉えられて、思った所にコントロールできる感じ。
「俺、上手くなったんじゃない」と思わせてくれます。
こう感じられるのは、残念ながら私が上手くなったからではなく、
- オフセンター時の面安定性
に助けられているのだと思います。
サービス
こちらは、回転で変化させる球種が好感触でした。
ヘッドの走りと引っかかりの良さがコラボして、いい仕事をしてくれます。
アドサイドからスピン系でバックに跳ねさせ、ボレーでオープンコートという展開の精度がいつもより高かったのが強く印象に残っています。
球速に関しては、正直イマイチでして、今メインで使っているブレード(v7)の方が出ている感じです。
プレースメント重視の方に向いていると思います。
余談
今回の試打ラケットに張ってあった、スノワート製の「サニーコア」というストリングがまた独特。
ナイロン芯糸にポリエステルコーティングを施した、「ポリマルチ」ストリングです。
コーティングが透明でとても綺麗。
ラケットとの相乗効果もあったと思いますが、とてもマイルドな打球感でかつ回転もかかり、かなり高評価です。
耐久性等やテンション維持も気になるので、一度普段のラケットに張って試してみたいと思います。
ラケット評価チャート
まとめ
以上、グリンタ100 Tourの評価・感想でした。
プレースメントを重視される方で、
- 回転性能
- スイートスポットの広さ
- 面安定性
に主眼を置いている方には是非試していただきたい1本です。