SRIXON CVシリーズの後継、DUNLOP SXシリーズがついに発売開始となりました。
新作の「目玉」と言えるのが、「スピンブーストテクノロジー」と呼ばれるグロメット構造が実現する「弾道補正機能」です。
もともとのCVシリーズも回転の掛けやすさに定評があるモデルだったので、このテクノロジーの追加でどう進化したのか非常に楽しみにしていました。
CVシリーズからの「溝」も継承されています。
基礎練習メインのマッチ練少々という内容で、ガッツリ味わってきましたので、感想をまとめていきたいと思います。
目次
SXシリーズのテクノロジーやコンセプトは?
冒頭にも触れましたが、改めて整理すると、
- スピンブーストテクノロジー
- 高反発素材「インフィナジー」をフレーム10時/2時の位置に搭載
- スロート側面に溝のある「Vエナジーシャフト2」を継承
上記のテクノロジーで、
スピン性能の追求に加え、オフセンター時のバラツキ(弾道の高さや飛距離)を最低限に抑えて、安定感のあるプレーを実現すること
をコンセプトに開発されたラケットです。
詳細はこちらをご覧下さい。
SX300 デザイン
CVシリーズに比べると、フレーム形状が若干縦長に変化した印象です。
ワイドにふっくらさせなくても充分な回転がかかる、ということなのかな・・・
「CXシリーズ」に続く、この新しいダンロップデザインはシンプルかつカッコ良くていいですね。
SX300 スペック
SX300 スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23-26-23mm | 16×19 | 320mm |
スペックの数値上はCVシリーズと同等です。
ファーストインプレッション
1球目打った瞬間に、ダンロップらしい柔らかな「乗り」を感じました。
ゆったりなスイングでもしっかり伝わってくる感覚です。
フレームのしなりではなくて、ボールを包んでくれるタイプの「乗り」で他メーカーにはない、本当に独特な打球感です。
ショートラリーで、スピンの掛けやすさは感じましたが、まぁ普通にかかるなという印象で、この時点ではそれほどの感激はありませんでした。
ストローク
距離を伸ばし、強いインパクトをすると、爽快な弾き感が顔を出してきます。
この弾きは適度なもので、黄金スペックにありがちな「飛びすぎ」を警戒する必要はありません。
ダンロップならではの「乗り」にこの適度な「弾き」が加わり、非常に気持ち良い快適な打球感です。
スピンのかかりは確かに良いんですが、
「うーん、普通に良いくらい?」
と思ってラリーをしていると、スライス系の浅くて跳ねないボールを処理するシーンで大きな違いを感じることができました。
私の場合、こういうボールをふかしてしまうことが多いのですが、SX300の場合はしっかりとボールが落ちてくれて、ふかすことなく処理ができました。
自分の構えで厚くしっかり打てた時よりも、薄い当たりでちょっと当たり損ねた時にアシストしてくれる試合向けなラケットだと思います。
ボレー
ダンロップラケットのボレーの打ちやすさは間違いないですね。
乗りと反発と打球感のバランスが良く、深いところ、浅いところ、角度をつけたボールとイメージに近く打つことができました。
アングル系のボレーでは、もしかすると「補正」が機能してイメージ通り打てたのかもしれません。
普段より精度高かったので。
サービス
メチャメチャ曲がるとか跳ねるとか、すごいスピードが出るとか、何か際立ってすごいショットが打てた!
という印象はなかったものの、マッチ練ではサーブの再現性が高く、安定感があったように思います。
感覚的には「広いスイートスポット」がある感じ。
1stの入りも良かったので、堅実なプレーが組み立てやすそうです。
ラケット評価チャート
SX300シリーズ ラケットフィーリングインタビュー
SX300シリーズを使用しているテニス仲間にラケットの感想をインタビューしました。どのような感想を持っているのでしょうか!?
まとめ
- 爽快で適度な反発
- 柔らかい「乗り」がある打球感
- 当たり損ないをカバーしてくれる機能
とかなり完成度の高いラケットだと思います。
私は普段振動止めを付ける派なのですが、このラケットは付けない方が打球感が良く、付けてしまうと気持ち良さが半減。
もちろん不快な振動は無いので、ダンロップならではの打球感を存分に味わいたい方は、振動止め無しで打ってみることをおすすめします。
試合で扱いやすいラケットをお探しの方は是非試してみて下さい。
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追記
2代目SX300も登場しています。
詳細インプレはこちらです!