2019年から錦織選手がウルトラツアーを使用することになり、これまで使用していた「バーンシリーズ」がどうなってしまうのかちょっと気になっていました。
先日ラフィノさんのyoutube動画を視聴していたところ、バーンのスピンエフェクト搭載モデルバーン100Sは日本限定で存続していくということがWilsonの方から語られていました。
相手が試打している時、バーン100S(相手のラケット)を打たせてもらいました。
めっちゃ回転かかるし、
アウトか?と思ったボールが落ちて入るし、結構、いや、かなりいいかも・・
— ryomei (@MtRyomei) 2019年2月24日
バーン100Sはつい先日友人に借りてちょっと打ったのですが、スピンの掛かりっぷりと意外と打球感が柔らかいという点に驚かされました。
とラケット病が発病してしまったので、バーン100Sをガッツり打ってまいりました。
詳細な感想をレポートしていきます。
スピンエフェクトとは?
一般的なラケットのストリングパターンは、
- メイン(縦):16本
- クロス(横):19本
となっています。
スピンエフェクトテクノロジーを搭載したラケットはストリングパターンが、
- メイン(縦):18本
- クロス(横):16本
というように、縦糸本数>横糸本数になっています。
こうすることで強力なスナップバックを生むことが可能になり、強烈なスピンを実現してくれるテクノロジーです。
デザイン
配色はノーマルバーンと同一です。
2019年の最新モデルはブラックxオレンジになっています。
ラケットコンセプト
ストローカーに焦点を合わせて作られたラケットなようです。
ご覧の通り、かなりワイドに広い形状になっていて、ノーマルバーンとは金型から違っているとがわかります。
よく「スイートスポットを上へ広くした」というアピールがありますが、このラケットは「横へ広げた」ものになっています。
昔のエクストリームを彷彿させる形状で、スピンがかけやすそうな予感です。
スペック
スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23-25-23mm | 18×16 | 320mm |
黄金スペックど真ん中というスペックです。
Wilsonの「ULTRA」シリーズも黄金スペックですが、「ULTRA」はボレーに特化していて、この「バーン100S」はストロークに特化した黄金スペックということらしいです。
ファーストインプレッション
黄金スペックらしく楽に飛んでくれます。
丸めのフレーム形状から「振り抜きが悪いんじゃないか・・」と想像していたのですが、そんなことは全くなくスムーズに振り抜けました。
ミニラリーでスピンをかけてみると「チェリッ」という音と一緒にストリングに引っ掛かってますという感触が伝わってきます。
やはりスピン性能は相当高いものがあります。
ボレーボレーをしても「操作性」、「飛び」と気になるところはなく、癖がなく扱いやすい感じでした。
ストローク
やはりボールの落ちがいいですね。
ワイドに広い形状のおかげか、「スイートスポットが広い」ように感じました。
ストリングの目が粗いため、撓み(ダンピング)が大きくなる効果なのかもしれません。
これは守備的なショットの時に強い味方になってくれて、ギリギリとどいたようなショットでもラケットのパワーでボールを飛ばすことが可能です。
構えて自分の体勢で振れれば「高弾道で落ちる勢いのあるボール」を打つことができるので、攻撃面でもいい仕事をしてくれます。
この日練習した相手からは、「バーン100Sで打ったストロークは深くて重かった」という評価をもらうことができました。(お世辞ではないと思い込みます!)
順回転だけでなく、スライスも「乗り」が感じられ滞空時間の長いショットが打てたと思います。
ボレー
ストローク用黄金スペックと謳われてますが、ボレーも普通に打ちやすいです。
バーン自体フレームの剛性が高いラケットなので、形状がワイドになっても面ぶれせず安定して打てたと思います。
アンダースピンをかけたボレー、ブロック系のボレーとイメージ通りに打つことができました。
ストリングが撓む感触はありますが、暴発せず程よく飛んでくれて私は非常に扱いやすかったです。
サービス
ストローク同様、回転がかかって推進力のあるボールが飛ばすことができました。
スピンサービスを打つ時に強い擦り上げを意識せずとも勝手に引っ掛かって回転がかかるので、自信を持って厚い当たりのインパクトをとることができそうです。
ということから、セカンドサービスの精度を上げられるラケットだと感じました。
ちょっと気になったのは、スイングスピードがめちゃめちゃ速い人はストリングの撓みが邪魔になりそうだなという点。
スピードを求めてどフラットのサービスを打ってみたのですが、ボールが乗りすぎてしまう感触がありイメージよりスピードが乗りませんでした。
私は試合でどフラットを打たないのであまり気になりませんが・・(質の良い回転がかかってくれた方が嬉しい)
弾きを求めている方はちょっと「?」となるかもしれません。
BURNシリーズ ラケットフィーリングインタビュー
BURNシリーズを使用しているテニス仲間にラケットの感想をインタビューしました。どのような感想を持っているのでしょうか!?
ラケット評価チャート
まとめ
- 程よい飛び
- 高いラケットアシスト
- 広いスイートスポット
- 癖のない操作性
- えげつない回転
と非常に扱いやすいラケットという評価です。
回転の掛けやすいラケットをお探しの方は一度試してみてはいかがでしょうか。
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【参考】類似スペックの比較記事
Wilsonから発売されている100平方incラケットをピンポイントで比較してみました。
私が実際に打って感じた「特徴」や「違い」をまとめています。
こちらは「Sラケ」2機種を比較した記事です。
これはガチで試打してみよう