プレステージの2022年モデルがとうとう発売開始されました。
テニスラケットの最高峰といっても過言ではない、歴史と実績がある名器です。
The new Prestige in all its beauty. ❤️🖤 Available for demo now. pic.twitter.com/u7QlrY8EoK
— HEAD Tennis (@head_tennis) October 7, 2021
近年はラケット名に「グラフィンxxx」のような冠がついていましたが、今作からはそれが外れ(素材としては使われている)、スッキリした名称に。
そして新たなテクノロジー「オーセチック」が搭載されました。
オーセチック搭載で打球感がどのように変わったのかを中心にインプレをしていこうと思います。
今回はプレステージの中で最も競技者向けである「プレステージPRO」のレポートです。
プレステージ2022の特徴は?
冒頭に挙げた「オーセチック(AUXETIC)」という構造をシャフト部に搭載したのが今作最大のポイントです。
インパクト時にフレームが「変形して戻る」ことに着目し、この動きを均一化させることでプレーヤーの安定感に寄与するテクノロジーです。
均一とはどういうことかというと・・
通常の構造だと、
このように細くなったり太くなったりしてしまいます。
それがオーセチック構造だと、
このように厚みが均一なままとなるんです。
少しオフセンターでインパクトをしてもそれほど打球感が変わらない効果が期待できます。
プレステージPRO 2022のデザインは?
プレステージならではのフルキャップグロメット。
濃いめのワインレッドが重厚感を醸し出していてオーラがあります。
簡単にいうとかっこ良くて強そう!
プレステージPRO 2022のスペックは?
Prestige PROスペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
320g | 98平方inc | 27inc | 20mm | 18×20 | 310mm |
前作でMPと呼ばれていたスペックが今作のPROになっています。
その他のスペックも名前が変わっているので、購入を検討している方は注意して下さいね。
詳細はこちらにまとめています。
ファーストインプレッション
持った感じは軽いです。320gとは思えないくらい。
ショートラリーでは「あ〜これこれ」と感じる板のような感じ。
18×20のストリングパターンということもあり、たわみもなく久々に「飛ばない」と感じました。
ストローク
厚く強めのインパクトをすると、「スパン」と身が詰まったプレステージ特有の気持ちいい打球音を奏でてくれます。
これがほんと気持ちいい!
弾道を上げるのはなかなか難しく、低め〜中弾道のフラットドライブ系のボールで弾道が安定させやすかったですね。
半面のラリー練習ではミート率も高く気持ちよくラリーできていましたが、全面でのポイント練になると、
ミート率が下がる→飛ばない→浅くなる→追い詰められる→・・・
という感じで難しかったです。
ボレー
めっちゃ難しいだろうな、と思っていたボレー。
実際打ってみると、意外にも打ちやすい。
ちょっと外しても弾かれることなくコントロールできたんですよね。
これ、今までのプレステージにはない感覚で、ちょっとハードルが下がった印象がありました。
オーセチック効果か??
トップライトなことによる操作性の良さもあり、ボレーに関しては以前よりも打ちやすいと感じました。
サービス
この縦長フォルムは上系(サーブやスマッシュ)が打ちやすいです。
スイングスピードが出しやすく、トップスライス気味のボールにキレがありました。
弾道の変化はそれほど大きくはないのですが、相手のリターンがミスヒットになることが多かったので、バウンド後に伸びてるんじゃないかと(勝手に想像)思います。
スピンは跳ねさせられなかったので、低い弾道で攻めるスタイルになっちゃいました。
ラケット評価チャート
まとめ
以上、プレステージPRO 2022のインプレでした。
想像はしていましたが、やっぱハードルの高いラケットでした。
操作性や打球感はめっちゃ良いので、
超極細ポリを超緩めに張ったりしたらどうなんだろう。。。
と気になっちゃう自分がいます。
最高峰のラケットを体感してみたい方は是非お試し下さい。
黄色いグリップテープが巻きたくなります。