YONEXラケットの選手層モデル、「Vコアプロ」シリーズに日本限定モデル「Vコアプロ100 JP」が登場しました。
Vコアプロといえば、
- フレームのしなりが生む柔らかい打球感
- ボールをぶっ潰す感触
- 高いコントロール性
が特徴のラケットで、
世界のトッププロを見ても、ワウリンカやティアフォーといったパワー自慢が愛用しているラケットです。
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— Abierto Mexicano (@AbiertoTelcel) February 23, 2020
欧米人に比べパワーで劣る日本人向けに新たに開発されたのが、この「Vコアプロ 100 JP」です。
デザインや搭載されている素材は現行Vコアプロ(2019年モデル)と同様ですが、パワーを出すための工夫が凝らされているラケットになっています。
今回この新作を打つことができたので、感想をレポートしていこうと思います。
日本限定モデルの特徴は?
まずはノーマルVCORE PROとの違いを確認してみます。
非常に細かい部分になるのですが、
- フレーム厚が1mm-2mm太く
- グロメットホールが大きく
なっています。
こうすることでノーマルモデルに比べ、
- フレームを厚くしてラケットのパワーを上げ、
- ストリングの動きを出やすくしてボールの飛びを良くする。
という違いが出るように設計されたようです。
スペック
VCORE PRO 100 JP スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
295g | 100平方inc | 27inc | 23-23-22mm | 16×19 | 320mm |
ファーストインプレッション
ウォーミングアップのショートラリー初っぱなの感想は、
「あれっ?本当にこれVコアプロ?」
というものでした。
それくらい「楽」に飛ばせます。
VCORE PROのような選手層モデルは、強く当ててしならせないと飛ばないというイメージがありましたが、この100JPにそのハードルは感じませんでした。
ボレーボレーも楽で一生懸命飛ばす必要はありません、自然に飛んでくれるから。
どちらかというと、弾き系のラケットに近い第一印象でした。
ストローク
強いインパクトにすると、ボールの乗りが強くなり、スピードの乗ったボールを打つことができました。
打球感としては、Vコアプロらしい「しなり」があまり感じられず、ストリングの撓みで飛ばしている印象。
なので、弱い当たりでもそれなりなボールが返せるというところが高評価ポイントで、走らされた時の守備的な面に注目するとこれまでのVCOREプロより断然に扱いやすくなっています。
次にスピン性。
自分の技術の無さを差し引いても、あまりかからない!という感想です。
かからないワケではないのですが、バウンドに伸びるようなスピンがかからず、中弾道の相手にとって返しやすい「素直」な球になってしまいました。
フラット系の直線的なボールがメインのプレーヤーに合っていそうな気がします。
ボレー
- 適度な反発力
- 広めのスイートスポット
- 操作性の良さ
- 打ち負けないフレームの強さ
これらの要素が感じられ、安定して返球することができました。
ちょっとスイートスポットを外してもなんとか返ってくれる感じで、ノーマルモデル(特に97)のようにちょっと外すと飛ばない・・みたいなことはありませんでした。
こういうアシストの高さから、ボレーの難易度は下がっていて「扱い易い」ラケットになっていると思います。
サービス
いくつかの球種を試しましたが、全体として「初速」は出しやすくスピード感のあるボールを飛ばすことができました。
打球感はストローク同様、ストリングが撓む柔らかさが感じられます。
私はフラット系をあまり打たず、スライスとスピンで組み立てを行うのですが、この2種の評価が大きく分かれました。
まずはスライス。
強い引っかかり感はないので、大きな変化はないものの、初速の速さが生きてバウンド後に滑るボールとなり、強いリターンを封じることができました。
次はスピン。
こちらも引っかかり感は弱め、大きな変化をさせることができず、バウンド後失速してしまい、強いリターンを喰らいまくりました。
サービスに関しても、弾道を上げないボールが打ち易く、高弾道はイマイチ・・という評価です。
ラケット評価チャート
まとめ
以上、日本人向けブイコアプロ「VCORE PRO100 JP」のインプレでした。
実際打ってみて、
❎ゴリゴリスピン系には好まれなそう
⭕️フラット系のボールが持ち球な人に好まれそう
⭕️ライジングで捉えて前へ詰めボレー勝負な人にも好まれそう
なラケットと感じました。
興味があったら是非お試し下さい!