HEADのスピードシリーズに続き、インスティンクトシリーズもグラフィンタッチを使用してフルモデルチェンジをしました。
フルモデルチェンジに伴いコスメも大きく変わり、個人的にカッコよくなったと思います。
シャラポワ使用モデルということでなんとなく女性用なイメージがあり、今まで打ったことがなかったのですがデザイン変更で急に興味が湧き試打をさせていただきました。
反発が強くすごく飛ぶイメージを勝手に持っていたのですが、実際打ってみると飛びは割と抑えられていて、クリアな打球感(ボールがどこに当たっているのか明確にわかる)、爽快な打球音を奏でてくれる、男性でも普通に使えるモデルであることがわかりました。
各ショットの感想をレポートします。
デザイン
濃いブルーとブラックでしまったカッコイイデザインになりました。
ラジカル系のシルエットで縦長です。エクストリームの様なスピン寄りではなく、フラットドライブに向いていそうな印象を受けます。
スペック
スペック | |||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス |
300g | 100平方inc | 27inc | 23-26-23mm | 16×19 | 320mm |
安定の黄金スペックです。
フレーム厚も割とあり、見た目飛んでくれそうな印象。
ファーストインプレッション
まずグリップを握った感じが、ラジカルやプレステージと異なり楕円形で、HEAD特有の扁平グリップではありません。
個人的には握りやすい、手にフィットする様に感じました。
次に打球感。
ショートラリー、ボレーボレーを実施してイメージしていたより飛ばない、そして打球感がクリアでしっかりしています。
ストローク
縦長フレームなので、スピンをグリグリにかけるというよりもフラット系で直線的な球を打つのに向いています。
もちろん回転がかからないという訳ではありませんが、現在使用しているYONEX VCORE SV 100に比べると弾道が低めに飛んでいきます。
フラット系ショットを放っても飛び過ぎるという心配をする必要がなく、しっかり振って安心して入ります。フレームの厚さからピュアドラのように飛ぶと想像していましたが、全く別の仕上がりです。
ラジカルに比べると飛びますが、エクストリームに比べると飛ばない、ちょうど間に位置するラケットであると思います。
ボレー
こちらもコントローラブル。
ピュアドラ系ラケットで良くある、厚く当て過ぎて飛び過ぎてしまいアウトするような心配はありません。このインスティンクトは厚く当ててもすぐには弾かず、一度ストリングにめり込むような感触があるので、安心してコントロールすることが可能です。
タッチ系のショットも捌きやすく、非常に扱い易いと感じました。
サービス
グラフィンタッチの効果なのでしょうか、スパン(?)スコン(?)とクリアな打球音を奏でてくれます。打っている側からすると非常に爽快で、ちょっと上達したような気持ちになれます。
サービスに関しても「回転量で変化をつける」というよりは、「直線的な弾道でコースを正確に突く」プレーに向いている気がします。
VCORE SV 100と比較すると、スライスサービスの変化は同程度、スピンの跳ねが少し弱くなったかなーという印象でした。
試打動画
ボレー&サービス編
まとめ
思っていたよりしっかりした打球感で、飛び過ぎもせず、かと言って飛ばなすぎるわけでもない(適度なパワーアシストがある)扱い易いラケットです。
デザイン的なイメージで今まで打ったことがありませんでしたが(打たず嫌い?)、印象がガラリと好転。
黄金スペックで飛び過ぎないラケットをお探しの方へお勧めできる1本です。