新型ブレードの中で最も気になっていた、「ブレード98S」を打つことができました。
先日打った新型ブレード(16×19)は、薄ラケ特有の柔らかい打球感がありながら、薄い当たりでの回転がかけやすいという特徴がありました。
これに「スピンエフェクト」が加わったらかなりいいんじゃなかろうか・・・?
と妄想を膨らませてました。
また、一世代前のブレード98Sは、トップヘビーさが気になって操作性がイマイチだったのですが、今作は少しバランスが手元に寄っています。
(きっと操作性が向上しているはず!)
というわけで、期待に胸を膨らませて打ってきた感想をまとめていきます。
スピンエフェクトとは?
念の為書いておきます。
ご存知の方は読み飛ばして下さい。
一般的なラケットのストリングパターンは、
- メイン(縦):16本
- クロス(横):19本
となっています。
スピンエフェクトテクノロジーを搭載したラケットはストリングパターンが、
- メイン(縦):18本
- クロス(横):16本
というように、縦糸本数>横糸本数になっています。
ぱっと見で目の粗さがお分かりいただけると思います。
こうすることでストリングの動きが良くなり、強力なスナップバックを生むことが可能になります。
このスナップバックで強烈なスピンを実現してくれるテクノロジーです。
スペック
BLADE98S スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
295g | 98平方inc | 27inc | 21mm均一 | 18×16 | 325mm |
冒頭に書いた通り、バランスが前作より5mmほど手元に寄っています。
これが操作性にどう影響するのでしょうか。
ファーストインプレッション
回転をかけたショートラリーでは、ノーマルブレードに比べ明らかに「噛む」感覚が強いです。
引っ掛かりの良さがもたらしてくれる感触だと思います。
安心感があって気持ちが良いです。
そして、ボレーボレーの操作性も悪くありません。
ヘッドの重さを気にせずイメージ通り捌けたので、前作に比べ操作性は間違いなく向上しています。
ストローク
距離を伸ばして強いインパクトをすると、より「噛む」感覚が強くなります。
スピンエフェクトらしい回転量も健在。
- 薄ラケ特有のブレードらしい柔らかい打球感
- 粗いストリングパターンからくる「噛む」感触
- 飛びすぎないコントロール性
- よく落ちる回転量
と、控えめに言って「良い」感じです。
最も感触が良かったのが、クロスを狙ったバックハンド、フラットドライブ。
しなる感触と噛む感触がコラボし、打っていて超気持ち良いし、スピード感のあるボールを打つことができました。
ボレー
ノーマルブレードよりも、ストリングの「撓み・戻り」が強いためか、簡単に打ち返すことができました。
操作性も問題ありません。
ただ、弾くラケットではないので、しっかり運ぶ必要があります。
最も印象的だったのが、「スマッシュの打ちやすさ」。
ラケットを担ぐ動作が非常にスムーズにできるのと、振り出すとラケットヘッドが自然に加速される感じでタイミングが取りやすいんです。
なので再現性高く打てて、ほとんどミスをしませんでした。
サービス
サービスでもラケットヘッドの走りが良く、スピードの乗ったサービスを打つことができました。
回転も想定通り強くかかります。
現在メインで使っているバーン100Sの方が「変化」は大きいように感じますが、ブレードの方がスピードが出る分、「キレ」が良いです。
そのせいか、バーンに比べサービスポイントを多く取ることができました。
かなり好感触です。
練習相手の評価
ストロークはスピード感があったけど、バウンド後素直で意外と返しやすかった。
バーンの方がバウンド後伸びてくるので、打ちにくい。
サービスに関しては自分のイメージ通りの評価でしたが、ストロークはちょっと違いました。
BLADEシリーズ ラケットフィーリングインタビュー
BLADEシリーズを打ったテニス仲間にラケットの感想をインタビューしました。どのような感想を持っているのでしょうか!?
ラケット評価チャート
まとめ
文中にも書きましたが、改めて。
本当に打球感が良いラケットです。
私個人的には、16×19よりもこちらのスピンエフェクトモデルの方が好みです。
操作性も向上しているので、「薄ラケに初挑戦」みたいな方でもすんなり馴染めるんじゃないかと思います。
興味があったら是非試してみて下さい。
サービスはキレキレで返せなかった