「スイートスポットを外した時にこそ仕事をするフレーム」
がキャッチになっている、スノワートブランドのラケット。
ラインナップは2種類で、
- グリンタ
- ビタス
が主要モデルとなっています。
それぞれの特徴は、
- グリンタ ▶️ スピン性能を追求
- ビタス ▶️ パワーを追求
です。
グリンタは以前に試していて、スピン性もそうですが、打球感の柔らかさに感動したことをよく覚えています。
今回はもう一つの主要モデル「ビタス」のベーススペックである、ビタス100の感想をまとめてみたいと思います。
ビタスの特徴
ペンタゴンフェイス
独特な5角形状なフェースで、一般的な形状に比べ、横長になっていて、横方向のスイートエリアが広めになっています。
回転をかける際に、スイートスポットを横方向に外してしまった時のアシストが強くなります。
またビタスは縦方向のスイートスポットが少し上に設定されています。
スカーレット・グロメット
スノワートラケットの特徴である、
「フレームの内側は直径が大きく、外側は直径が小さな円錐状のグロメット」
スカーレット・グロメット・テクノロジー(SGT)を、フレームの「12時」と「6時」の位置に搭載しています。
縦糸に効果が現れ、パワフルな打球をサポートしてくれます。
こだわりのフレーム構造
冒頭でもご紹介した「スイートスポットを外した時に仕事をするフレーム」を実現するための構造が、こちらの図です。
フレーム各所に最適な構造設計を施しています。
部位によって構造が違うのが分かりますね。
ものすごいコダワリです。
ビタスのデザイン
ペンタゴンフェイスと呼ばれる、独特な形状です。
ビタス100のスペック
ビタス100 スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23.99-26.17-25mm | 16×19 | 315mm |
フレーム厚の精密さがすごいですよね。
24mmじゃなくて、23.99mmです。
ファーストインプレッション
300g、315mmというスペックの割にはずっしり感があります。
物理的な形状の影響でしょうか。。
ウォーミングアップ時点で柔らかさを強く感じることができます。
ボレーボレーでは、
「どこに当てても返ってくれる」
というような感触で、スイートスポットの広さを感じました。
ストローク
ボールがストリングに「乗る」感触が強く、打球感が非常に良さげ。
ビタスは「パワー」を重視した設計になっていますが、ボールのスピード感(初速)でいうと他社の硬いフレームの方が出る印象です。
ビタスのパワーはバウンド後の「伸び」なんだと思います。
ストリングの撓みが強いので、回転がかけやすく、それが「伸び」につながっているのだと思います。
もう1つ、守備面の強さも驚きました。
走らされて、スライスで凌ぎたい場面での安定感がすごく良かったです。
多分スイートエリアは外しているんでしょうけど、それを感じさせない打球感でしっかりとイメージしたところ付近に落とすことができました。
ボレー
ボレーもスイートエリアの広さが良い仕事をしてくれます。
「とにかくラケットに当てれば返ってくれる」
と思えるほどの信頼感があります。
それでいて飛びすぎず、コントロールもしやすかったです。
乗りがあるのでタッチショットも良好。
ラケットを最初に持った時に感じた「ズッシリ感」ですが、ボレーの操作性に影響を与えるほどではなく、違和感なく裁くことができました。
ボレーに関しては満点ですね。
サービス
正直もう少しスピード感が欲しいと感じました。
自分の実力なりのサービスなのでしょうが、感覚的にヘッドの返りが鈍く、ヘッドが走りがイマイチな印象。
回転を使った変化はつけ易かったので、2ndに関してはいつもより変化があった気がします。
ただ僕としてはもうちょっとスピードが欲しいんです。。
このペンタゴンフェイス、サービスに関してだけは恩恵を受けられなかったですね。
回転を有効に使うサービスが得意な方はきっと合うと思います。
ラケット評価チャート
まとめ
以上、ビタス100のインプレでした。
- スイートスポットの広さ
- 守備力の高さ
- ボールの伸び
が特に印象的でした。
ガンガンハードヒットしていくタイプよりも、
「相手のボールを凌ぎつつ、回転を使ってじわじわ攻めて、最後はボレーで仕留める」
といった、ベテラン層のプレーにマッチするラケットだと感じました。
興味があったら是非試してみて下さい。
ちなみにグリンタはSGTが「3時」「9時」に搭載されていて、横糸に効果を発揮。
ボールのホールド感やスピン性に寄与しています。