2020年9月末に発売された、伝統ある名器の最新モデル「プロスタッフ V13」
予約が殺到して、発売当初は店頭で実物を見ることができないくらいの人気っぷり。
今回のデザインは洗練されていて、
- シンプル
- 渋い
- カッコいい!
と3拍子揃っていて人気が出るのも納得です。
また、今作は最新テクノロジーを搭載させながら、初代プロスタッフの打球感を追求する「#原点回帰」がテーマとなっています。
クラシカルな打球感と最新技術のコラボレーションでどんな打球感なのか。。
という点も非常に興味がありました。
先日やっと実物を打つことができたので、詳細をレポートしていきたいと思います。
プロスタッフ V13のコンセプトと搭載テクノロジー
冒頭に書いた通り「原点回帰」をコンセプトにしています。
「 #13代目の原点進化 」
がハッシュタグ。
初代プロスタッフとは、素材やフェースサイズ、フレーム厚等が当然異なりますが、現代のスペックで初代の打球感を再現するテクノロジーが搭載されました。
それが「BRAID45」と呼ばれるカーボンの編み方。
この編み方にすることで、インパクト時のしなりが増してより柔らかい打感となるようです。
テクノロジーの詳細はこちらの記事にまとめてますので、ご参照ください。
デザイン
黒基調にオレンジとイエローのラインが初代プロスタッフをイメージさせますね。
また、ラケットヘッド部のカーボンが透けているようなデザインが強そうで、なんともカッコいいです。
スペック
プロスタッフ97 V13のスペックはこちらです。
プロスタッフ97 V13 スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
315g | 97平方inc | 27inc | 22mm | 16×19 | 310mm |
ファーストインプレッション
持った感じは割と315gらしいずっしり感を感じました。
振ってみるとトップライトで普通に扱えそう。
ショートラリー・ボレーボレーのウォーミングアップでは、イメージよりも良く飛んでくれるな・・という印象でした。
ボレーの時に掴む感覚が特に強く伝わってきて、タッチの良さを感じました。」
ストローク
全体的に弾道は低め。
これは中心部の目が細かい設計になっていて、それほど持ち上がらなくなっているのだと思われます。
ミートした時は、やはりプロスタッフ!と思えるマイルドで柔らかいクラシカルな打球感です。
食いつきが良いためコントロール性が良くボールがしっかりと収まってくれます。
ただ、こう感じるにはしっかりとミートさせるスキルが必要で、オフセンターになると硬い打球感で飛ばなくなってしまいます。
特に相手の深いボールに対し、打点が遅れ、かつオフセンターでヒットしてしまった時などはアシストが少なく、浅い返球になってしまいました。
逆にチャンスボールの打ち込みは強気で振っていっても、しっかり収まってくれて自信を持って振ることができたので、諸刃の剣的な要素がありますね。
守備よりも、攻撃的なストロークを重視したい方におすすめです。
ボレー
ストロークに比べ簡単に感じました。
多分大振りしないショットなので、ミート率が高かったことが要因かなと分析しています。
肩口より少し高いくらいのボールに対して厚く当てれば、パンチの効いたスピード感のあるボールが打てましたし、
ローボレー・ハーフボレーのように深さのコントロールが必要なショットではタッチ感覚が冴えて結構イメージ通りの位置に配球する事ができました。
少し力みが入ってグリップを強く握ってしまうと、途端にタッチ感覚が悪くなり飛ばなくなるという気づきも得る事ができました。
グリップを握る事で腕が柔らかく使えなくなり、ミートできなくなっていたのだと思います。
グリップをゆるく握り、体全体で運ぶイメージを持つ事でコントロール性の高いショットを打つ事ができました。
アシストの強いラケットだとごまかせてしまう部分も、しっかり気づかせてくれるラケットです。
サービス
重量があるので、遠心力が効いてヘッドの走りが良く、少ない力で良いサービスが打てたと思います。
意外だったのがスピン回転の掛けやすさ。
「中心部の目が結構細かいし自分のスキルじゃ大したスピンサービスにならないだろうな・・・」
とネガティブな想像をしていたのですが、予想が良い方向に外れ、結構高く跳ねてくれて相手の体勢を崩れるようなサービスを打つ事ができました。
フレームのしなりがスピンを助長してくれたのかな。
とにかく想像よりも回転性に優れています!
ラケット評価チャート
他メーカーの名器と比較
- 伝統ある名器
- フェースサイズ97
- 315g
この特徴、、、
あのラケットの最新版とよく似ていますよね。
はい、ファントムグラファイト97です。
こちらはプリンスの名器で、昔からプロススタッフと比較されていました。
僕の比較結果を以下にまとめます。
- ストロークのスピン性
プロスタッフ97 V13 < ファントムグラファイト97
- ボレーのコントロール性
プロスタッフ97 V13 = ファントムグラファイト97
- サービスのスピード感
プロスタッフ97 V13 > ファントムグラファイト97
- 攻撃力
プロスタッフ97 V13 > ファントムグラファイト97
- 守備力
プロスタッフ97 V13 < ファントムグラファイト97
共通するのはクラシカルなマイルドな気持ちいい打球感です。
プロスタッフの方がより攻撃に特化している印象でした。
まとめ
以上、プロスタッフ97 V13のインプレでした。
クラシカルな打球感が味わえつつ、私くらいのレベルでもそれなりに扱えるものになっています。
ストロークでハードヒットする人やサービス&ボレーで攻める人など、攻撃的プレーヤに好まれるラケットだと思います。
興味があったら試してみて下さい!