プリンスから発売されているシリーズの中では「飛び」が重視されていて、扱いやすいラケットのビーストの新作を試すことができました。
トッププロではイズナー選手が使用しているラケットです。
今作はシックなレッドが特徴。
テクノロジーとしては、ATS(Anti Torque System)の搭載が大きな変更です。
ATS=フレームの10時と2時の位置に「テキストリームxトワロン」を搭載したテクノロジー
どのような打球感だったのか、早速感想をまとめていきたいと思います。
ラケットコンセプトと搭載テクノロジー
発売前に公開された、
- ラケットコンセプト
- 搭載テクノロジー
- ラインナップ
についてはこちらにまとめていますので、興味があったらどうぞ。
デザイン
落ち着いたデザインでかなりカッコ良くないですか?
今作はテキストリームの露出が控えめで、シャフトの裏側にちらっと見えてる程度です。
スペック
今回打った、「O3 100(300g)」のスペックは以下です。
BEAST O3 100(300g) スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23.5-25-22mm | 16×19 | 320mm |
コテコテの黄金スペックですね。
ファーストインプレッション
まず印象的だったのが、打球感のマイルドさ。
ストリングがボールを包む感じの柔らかさがありました。
さらに、インパクト時の振動が少なく、柔らかさと合わせて「マイルド」に感じだのだと思います。
ストローク
スイングスピードを上げると、「ヒュッ」というO3独特のスイング音がします。
穴開きフレームはスイングがしやすいですね。
特に振り出しの時に違いを感じます。
飛びはやや控えめなので、安心して厚く当てていけます。
ストリングパターンは「16×19」とスタンダードですが、かなり引っかかりが良く自然と回転がかかってくれます。
ショートクロスや、浅いところから持ち上げたい時など、「ジョリ」っと回転をかけたい時にも良い働きをしてくれました。
オーポート効果ですね。
もう1つ。
走らされて「バギーウィップ」気味スイングになった際、ラケットの先端で捉えてもフレームが暴れず、さらに引っ掛かりも感じられ、正確にコントロールできる感覚がありました。
ボレー
マイルドなラケットではありますが、ビヨーンと吹っ飛ぶラケットではないので、コントロール性は高いです。
魅力的だったのが、スイートスポットの広さ。
打球感の気持ち良いエリアは多分他のラケットと大差ないのかもしれませんが、気持ち良くないエリアでもそれなりになんとかなるんです。
私のようにラケット面を満遍なく使ってボレーをする人にはありがたいアシストです。
きっとこれもストリングが良く動いてくれる「オーポート効果」だと思います。
サービス
ストロークやボレーで感じた良い部分が合わさって、
- 振り出しの良さからラケットが加速できるので、スピードが乗り、
- ストリングにしっかり引っ掛かるので回転がかかり、
- スイートスポットが広いので再現性が高い、
といった感じ。
わがままを言っちゃうと、他のラケットと比べ、芯でジャストミートした時の気持ち良さが3割くらい少ないです・・・
それが他の部分を補ってくれていると思うので、試合で使えるのは間違いなくこっちなんですけどね。
ラケット評価チャート
私の中では非常にバランスの良いラケットでした。
まとめ
- マイルドでクリアな打球感
- 振り出しが良い
- スイートスポットが広い(ショットの再現性が高い)
- ストリングの引っ掛かりが良い
以上のことから、「試合で安定したショットを再現性高く打ちたい人に適したラケット」という評価です。
是非お試し下さい。
オーポートも進化したという噂を聞いたので、今回は「穴開き」モデルをチョイスしました。