プリンスの黄金スペックラケット「ビースト100」が2021年リニューアルされました。
ビースト100はプリンスラケットの中では「弾き」が強く、いわゆる飛ぶラケットに分類されます。
プリンスラケットはF1カーにも使われている、軽量・高強度の「テキストリーム」に「トワロン」を組み合わせた素材を使っているのが特徴で、非常にクリアで気持ち良い打球感を味わうことができます。
2019年モデルからはデザインも洗練され、男性だけではなく、女性にも人気のラケットになりました。
そんな人気ラケットのニューモデルを打つことができたので、感想をまとめてみたいと思います。
目次
ビースト100 2021年モデルの特徴は?
2021年モデルに新たに搭載されたテクノロジー「ピュアファイ バイブレーション システム」
不要な振動を除去するため、高分子エラストマーをラケットのシャフト部からグリップ部に組み込んでいます。
打球感の向上とともに疲労を軽減する効果があるようです。
もともとクリアであった打球感がさらにどう進化するのか楽しみですね。
テクノロジーの詳細はこちらの記事をご覧下さい。
ビースト O3 100 2021年モデルのデザインは?
今作はグロス仕様で前作とは違った魅力がありますね。
エレガントで高級感のあるデザインになっています。
ビースト O3 100 2021年モデルのスペックは?
ビースト O3 100 (300g) スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23.5-25-22mm | 16×19 | 320mm |
数値的には前作と同様のスペックとなっています。
違いは素材の変更による進化のみ、と推測できますね。
ファーストインプレッション
「しっとり感」が増していて、「乗る」感触が強いです。
黄金スペックにありがちなカンカンした硬さは皆無で、一度掴んでくれる柔らかさを感じます。
ウォーミングアップの弱いインパクトでも違いを感じることができました。
ボレーボレーではボールが面に吸い付いてから放たれる感じで、非常に気持ちよく打つことができました。
ストローク
距離を伸ばして強めのインパクトにすると、「乗る」から「掴む」感じに変わりました。
ストリングがボールを一瞬掴み、その後爽快に飛ばしてくれます。
掴んで飛ばす一連の感触の中に不快な振動がなく、しっとりした気持ち良い打球感です。
フレーム中心部のストリングパターンが細かめになっているので、フラットドライブ系のボールに適していると思います。
Oポートの恩恵で細かい割には引っかかりもあり、ナチュラルに中弾道なボールが打てます。
薄い当たりだと、しっかりしたフレームの硬さを感じ、推進力が削がれる感じ。
守備面では若干難しさを感じる部分もありました。
バックハンドスライスで凌ぎたい時、少し中心を外すと飛びが弱くなってイメージよりも浮いて浅くなってしまいました。
ボレー
しっとり吸い付く感触がボレーの調子を上げてくれます。
ぶっ飛びを心配する必要がないので強気にいけますし、強気に打ってもコントロールしやすいし、使いやすさが印象的。
もちろんタッチもいいです。
BEAST100のグリップはデフォルトで「RESI TEX PRO」が巻かれています。
このグリップはレザーのようなしっかり感があって、角を感じやすいのが特徴。
このグリップの恩恵もあってボレーの感触が良いのかもしれません。
サービス
サービスは思ったよりもスピードが乗らなかったかなぁという印象。
今メインで使っている「B社のPD」がスピードを出しやすいというのもあるかもしれませんが。。
回転に関しても特別かかりやすいわけではなく平均的。
良かったのはコースの再現性です。
このスペックの中では弾きが控えめですが、コントロール性は秀逸で、サービスからの組み立てがイメージ通りできる確率が高かったです。
プレースメント重視な方に向いていると思います。
ラケット評価チャート
まとめ
以上、2021年モデル ビースト O3 100のインプレでした。
今作は打球感がしっとり、ウェットになってコントロール性が上がっています。
ゴリゴリのボックス系の打球感が好きだけど、もっとアシストが欲しいという人のニーズにも答えてくれるラケットだと思います。
逆にラケットにパワーを求めている方は、一度しっかり試打をした方が良いです。
一般的な黄金スペックに比べてだいぶ弾きが控えめに感じたので。
コントロール・プレースメント重視なプレーをする方は是非試してみて下さい。
今回は穴あき「ビーストO3 100(300g)」のインプレです。