強烈なスピンを実現するため、ストリングの本数が
縦糸>横糸(18×16)
と、これまでの常識にとらわれないスペックの特許をもっているWilson。
このスペックは「Sラケ」と呼ばれています。
人気モデルの「BLADE」と「バーン」にもSラケがラインナップされていて、使う側からするとどっちにしようか迷ってしまいますよね。
私も迷います。
なので、実際に両方打ってみました!
結果私なりにそれぞれのラケットの特性を感じることができたので、その「違い」をレポートしてみたいと思います。
Sラケ選びで迷っている方は是非読んでみて下さい。
スペック
- バーン100S CV
スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
300g | 100平方inc | 27inc | 23-25-23mm | 18×16 | 320mm |
- BLADE98S CV
スペック | ||||||
重量 | フェイス面積 | 長さ | フレーム厚 | ストリングパターン | バランス | |
294g | 98平方inc | 27inc | 21mm | 18×16 | 330mm |
バーンは典型的な黄金スペックですが、BLADEはかなりトップヘビーなスペックになっています。
フレーム形状
比較対象として、VCORE PRO97も混ぜてみます。
Sラケならではのストリングの粗さがわかるかと思います。
BLADEはノーマルブレードと同じ金型(モールド)なのに対し、バーンは100S専用の金型になっています。
バーンはかなり丸っこい(通常より横長)ですね。
打球感
まずは打球感から。
16×18というストリングパターンの影響か、両ラケットともストリングが撓む感じがあり柔らかく感じました。
芯で捉えたときの柔らかさは同等でしたが、芯を外すとBLADEは結構硬さを感じます。
バーンの方が芯を外してもマイルドで衝撃が少ないです。
操作性
ラケット重量はBLADEの方が軽いですが、バランスがかなりトップに寄っているので、持って重さを感じるのはBLADEでした。
難しさを感じたのが、ボレーボレーのように早いテンポでラケットを操作しなければならない時。
時間に余裕があるストロークやサービスでは、この「トップヘビー」さがボールの勢いを生んでくれるので、どっちをとるか選択が難しいですね。
バーンは黄金スペックど真ん中!のスペックなので、ストローク・ボレー・サービス・スマッシュどれをとっても満足なレベルの操作性です。
ストローク
どちらもめちゃめちゃ回転がかかり、攻撃的なボールを打つことができます。
私の勝手な評価では、
- BLADE:常に先手をとって攻撃するタイプ
- バーン:守備も混ぜながら状況に合わせて攻撃をしかけるタイプ
にあっているのではと。
BLADEは、ビッグサービスを持っていて、サーブからの3球目攻撃で仕留めるようなプレーをする方(目指している方)にはすかれるんじゃなかと思いますね。
ただトップヘビーさから差し込まれた時の処理が難しく、その辺はバーンの方が楽でした。
スイートスポットはバーンの方がかなり広く感じられ、打ち損じが少くなったような気がします。
ボレー
どちらもアンダースピンをかけた滑るボレーが打ちやすいです。
ブロックボレーのように厚く捉えるショットでは、BLADEの方が暴発(ちょっと飛びすぎちゃう)してしまう感じでした。
バーンの方がコントロールしやすかったですね。(私は)
ダブルスでボレーボレーの展開になることが多いというような方は、BLADEのトップの重さが気になるかもしれません。
サービス
ラケッドヘッドの重さもあり、スピードと爽快感のみに焦点を当てると、BLADEに軍配があがります。
ストロークでも書きましたがバーンの方がスイートスポットが広く感じるので、安定感という点ではバーンが上でした。
回転のかかりはどちらも良いのでこれは互角ですね。
両方のラケットを打ってみて、Sラケはバウンド後に伸びるサービスが打ちやすいと感じました。
Sラケのデメリット
Sラケのデメリットを1つあげるとすると、
「ガットがめっちゃ切れる」ことです。
ストリングが良く動く分、良く削れちゃうんだと思います。
購入を検討している方は、頭の片隅に置いておいて下さい。
まとめ
以上、WilsonのSラケ、BLADE98S CVとバーン100S CVの比較でした。
- 攻撃型のBLADE
- オールラウンドなバーン
であると思います。
本記事がSラケ選びで迷っている方のヒントになれば幸いです。
それぞれ単品のインプレはこちらです。
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スピンエフェクト Q&A
スピンエフェクトって何?
ストリングパターンが「縦18本・横16本」と一般的なラケットよりも粗く設計されていて、ストリングのスナップバックを最大限発揮させ、強烈なスピンをかけることができるテクノロジーを称したものです。
ウイルソンブランドが特許を持っている技術です。(詳細はこの記事をご覧下さい)
スピンエフェクトのメリット、デメリットは?
ユニークなストリングパターンから生み出される「強烈な回転」と「威力のあるショット」がメリットです。ストリングが良く動く分、摩耗も激しく、ストリングが切れやすいというのがデメリットになります。(詳細はこの記事をご覧下さい)
スピンエフェクトはどんなプレーヤーにおすすめ?
回転を駆使して試合を作りたい方、威力と安定感のあるストロークで試合を展開したい方におすすめできます。ストローカー向けのラケットです。(詳細はこの記事をご覧下さい)
スピンエフェクトの感想は?
インプレはこちらです。(バーン100SCV、ブレード98S、ブレードv7-98S)